ニッタ 【新田】レベル6
約65,800人
日本姓氏語源辞典
広島県、大阪府、北海道。続いて兵庫県、東京都、神奈川県、福島県、石川県、宮城県、埼玉県。アラタ、シンタ、シンデンは稀少。
①群馬県太田市付近(旧:新田郡)から発祥。747年(天平19年)に記録のある地名。同地に平安時代末期、神奈川県鎌倉市雪ノ下・小町が政庁の鎌倉幕府の幕臣に鎌倉時代にあった。富山県下新川郡入善町新屋で伝承あり。善隣。推定では鎌倉時代・南北朝時代の武将である新田義貞の戦死後の離散。兵庫県姫路市花田町高木、三重県多気郡明和町行部、愛媛県松山市山西町に分布あり。
②地形。新しい田から。徳島県美馬郡つるぎ町貞光捨子谷南・捨子谷北では明治新姓と伝える。沖縄県に琉球王国時代にあった。江戸時代にあった門割制度の新田門から。門の位置の例。鹿児島県伊佐市大口金波田、鹿児島県曽於市末吉町南之郷、宮崎県小林市堤。門名、姓はシンデン。門による明治新姓。
③鹿児島県南さつま市加世田津貫の小字の新田から発祥。同地に江戸時代に門割制度の新田門があった。地名、姓はシンデン。門による明治新姓。
④鹿児島県南さつま市笠沙町片浦の小字の新田から発祥。地名はシンタで同地ではシンタ。
⑤大分県中津市大新田発祥。江戸時代に記録のある地名。同地に分布あり。地名、姓はシンデン。
⑥宮崎県児湯郡新富町新田発祥。鎌倉時代に記録のある地名。地名はニュウタ。同地に分布あり。
⑦兵庫県南あわじ市北阿万新田北・北阿万新田中発祥。江戸時代に記録のある地名。地名はシンデン。同地に分布あり。
⑧宮城県登米市迫町新田発祥。江戸時代に記録のある地名。同地に分布あり。新田郡の郡名としては737年(天平9年)に記録のある地名。地名はニイタ。地名は鎌倉時代の新田氏の居住によるとの伝もあり。
⑨岩手県二戸市仁左平本新田発祥。地名はシンデン。同地に分布あり。
⑩青森県三戸郡三戸町貝守新田発祥。同地に分布あり。地名、姓はシンデン。
⑪創賜。石川県小松市蛭川町では同地の亀田姓の分家が明治新姓時に「新しい亀田」との意味で称したと伝える。亀田参照。
⑫コリア(朝鮮・韓国)系。推定での比率は1%以下。大阪府大阪市旭区で1954年3月11日に帰化の記録あり。本姓は李。李参照。他姓もあり。大分県日田市で1952年12月3日に帰化の記録あり。本姓の記載なし。帰化の初出。