― 名字の由来、語源、分布 ―  人名力・別館

日本姓氏語源辞典

日本姓氏語源辞典は、全国の公共図書館を巡り、あらゆる文献を網羅し、日本人の名字(姓氏)の起源に迫った最大級の姓氏辞典です。 人の名字(姓氏)には歴史が詰まっています。会った人の名字(姓氏)を調べてみましょう。 由来を当てれば、きっと驚かれることでしょう。皆様からの情報提供もお待ちしています。
現在 110,225個の名字(姓氏)を解説しています。

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地形(18383) 事物(3788) 明治新姓(2883) 善隣(2071) 職業(1993) コリア系(1802) 創賜(1571) 合略(1180) 個人名(824) シナ系(359) アイヌ系(282) …もっと見る

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日本姓氏語源辞典の用語集

姓氏

『静岡県名字の話』(渡辺三義、静岡新聞社、1979)には「日本の姓氏の種類は一〇万以上といわれているだけに、調べ始めるとこれでよいという限界がない」との文があった。

既存の辞典は収録数が少ないか姓氏を記すだけで解説がなく全体像がわからなかった。本書では約17,000冊の参考文献を閲覧して解説を記している。

姓・氏・姓氏・名字・苗字については『中国姓氏考』(王泉根、林雅子訳、第一書房、1995)、『苗字と名前を知る事典』(奥富敬之、東京堂出版、2007)をもとにした発生順では以下のようになる。

  1. 姓 姓(セイ)はシナでは女性始祖にもとづく一族の呼称。姓(カバネ)は日本での古代の称号。古墳時代から制度化。
  2. 氏 氏(シ)はシナでは男性始祖にもとづく一族の呼称。法務省での正式呼称。氏(ウジ)は日本では古墳時代からの同族集団。
  3. 姓氏 シナでは周の時代には姓と氏の区別があった。秦・前漢の時代に姓と氏が融合する。日本では平安時代に氏姓制度が形骸化していく。本書では姓氏を「姓」、「氏」とも呼称。
  4. 名字 日本では平安時代以降に姓氏から派生した家名の呼称。文部科学省での正式呼称。シナでは個人名、姓名・氏名。
  5. 苗字 江戸時代から主流となった名字の新表記。
アイヌ系(あいぬけい)
アイヌ人で日本人となったもの。北海道での創姓の時期は明治新姓と同時期。
飛鳥時代(あすかじだい)
西暦での592年から710年。
朝臣(あそみ・あそん)
姓(カバネ)。八色の姓で第二位。
直(あたい・あたえ)
姓(カバネ)。
県主(あがたぬし)
姓(カバネ)。
安土桃山時代(あづちももやまじだい)
西暦での1573年から1603年。
異形(いけい)
英語では「変異体(variant)」、「変更した形(altered form)」。人口が多い名字(姓氏)、最古の表記、多用する文字と異なる文字。直接転じたものでなく語形が異なるものも含む。変わった時期、場所、理由に関しては分かる場合は記述する。
稲置(いなぎ)
姓(カバネ)。八色の姓で第八位。
忌寸(いみき)
姓(カバネ)。八色の姓で第四位。
江戸時代(えどじだい)
西暦での1603年から1868年。
首(おびと)
姓(カバネ)。
臣(おみ)
姓(カバネ)。八色の姓で第六位。
門割制度(かどわりせいど)
江戸時代の鹿児島藩、佐土原藩であった他の藩における五人組に相当する制度。組と類似の概念である門の名前から創姓した。
鎌倉時代(かまくらじだい)
西暦での1185年から1333年。
家紋(かもん)
家の象徴とする紋章。名字(姓氏)の意味と関係がある場合は記す。
神主(かんぬし)
別語に宮司、神官、社家、祢宜。
帰化(きか)
日本国籍を取得すること。20世紀以降の帰化に関する情報は『官報』による。
起源地(きげんち)
発祥地が不明である場合の最古の居住地。「旧家」、「本家」といった時代が確定できないものでの記述。
帰農(きのう)
農業をしていた時代に帰ること。
君(きみ)
姓(カバネ)。
公(きみ)
姓(カバネ)。
草分け(くさわけ)
別語に芝切り。土地の最初の居住者。
経由地(けいゆち)
発祥後に一時居住した土地。名字(姓氏)と同名の地名を記述する。
小字(こあざ)
大字の中の小地域。
皇紀(こうき)
紀元前660年を元年とした日本の紀年法。
好字(こうじ)
好ましい字。良い意味の字。
合略(ごうりゃく)
複合姓と略姓の合成。英語では「複合(composite)」、「合成(compound)」、「合体(coalescence)」、「略語(abbreviation)」、「短縮形(short form)」、「縮小形(reduced form)」。
個人名(こじんめい)
英語では「個人の名前( personal name)」、 「与えた名前(given name)」。男系の名前は「父称(patronymic)」、女系の名前は「母称(metronymic)」。『American Surnames』(Elsdon Coles Smith, Chilton Book Company, 1969)によるアメリカにおける上位7,000姓の分類では32.23%。デンマークでの2008年の上位100姓では64%。日本で個人名起源が多い地域は岡山県、広島県、山口県がある。
古墳時代(こふんじだい)
西暦での3世紀から6世紀。
※(こめじるし)
現在との関係が不明で別起源として項目を設けない場合に記す。
コリア系(こりあけい)
コリアは大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国の総称として使用する。戸籍名か通称名か不明の場合もあり、全体をコリア系として扱う。在日アメリカンではなく在日アメリカ人とするのと同様にコリアンではなくコリア人と呼称する。比率の高いもの、人口の多いものを記載。
山号(さんごう)
寺院の称号。発音はわかる場合は記す。大半が音読み。
シナ音(しなおん)
中華人民共和国の北京での発音。
シナ系(しなけい)
シナは言語学用語でのシナ・チベット語族のシナ。ソ連語よりロシア語が適切なように中国語ではなくシナ語とする。
事物(じぶつ)
事象と物体の合成。英語では「事象(phenomenon)」、「物体(object)」。含む概念として自然現象、元号、建造物、器物、動物、植物がある。
縄文時代(じょうもんじだい)
西暦での紀元前3世紀以前。
職業(しょくぎょう)
英語では「職業の名前(occupational name)」。『American Surnames』(Elsdon Coles Smith, Chilton Book Company, 1969)によるアメリカにおける上位7,000姓の分類では15.16%。ドイツでの1996年の上位100姓では49%。日本で職業起源が多い地域は秋田県、大阪府南部、山口県、長崎県がある。
宿禰(すくね)
姓(カバネ)。八色の姓で第三位。
村主(すぐり)
姓(カバネ)。
勝(すぐり)
姓(カバネ)。
戦国時代(せんごくじだい)
西暦での1467年から1573年。
善隣(ぜんりん)
「隣家と仲よくすること」。江戸時代の制度によるもの。
創賜(そうし)
創姓と賜姓の合成。英語では「創造(creation)」、「授与(bestowing)」。「その他」に当たる語。地名・地形・職業・事物・個人名・合略以外の抽象概念による創姓・賜姓。『American Surnames』(Elsdon Coles Smith, Chilton Book Company, 1969)によるアメリカにおける上位7,000姓の「綽名(nicknames)」の割合は9.48%。日本ではごくわずかに綽名が対応する。
創氏改名(そうしかいめい)
1940年から1945年に日本統治下の朝鮮で日本式の家族が共有する氏を新たに設けることを指示して日本風の個人名を名乗ることを要請した政策。
僧侶(そうりょ)
別語に住職。僧侶は寺を移ることもあり、起源となる寺が不明の場合は複数の寺を記載している場合もある。
台湾系(たいわんけい)
国名では中華民国。わかる場合は中華人民共和国とは別として扱う。
地形(ちけい)
英語では「地形の名前(topographic name)」。日本で地形起源が多い地域は、石川県、奈良県、和歌山県がある。
地名(ちめい)
英語では「場所の名前(place name)」、「居住地の名前(habitational name)」。『American Surnames』(Elsdon Coles Smith, Chilton Book Company, 1969)によるアメリカにおける上位7,000姓の分類では43.13%。日本で地名起源が多い地域は青森県東部、岩手県北部、兵庫県の淡路島、宮崎県南部、鹿児島県、沖縄県がある。地名起源が大多数なので分類の記述は省略する。
通字(つうじ・とおりじ)
個人名に代々使用する文字。
通名(つうめい)
通称での姓名。通称での名前が戸籍での名前となる場合もある。在日外国人が使用する通称での姓名では基本として姓名の姓の部分に関して記述した。
伝承(でんしょう)
伝承は場所によって異なる場合がある。取捨選択の基準としては、伝承地と伝承の示す時期の具体性がある。
東京時代(とうきょうじだい)
西暦での1868年から現在。明治・大正・昭和・平成の総称。
奈良時代(ならじだい)
西暦での710年から794年。
南北朝時代(なんぼくちょうじだい)
西暦での1336年から1392年。
発祥(はっしょう)
名字(姓氏)と同じか一部を含む地名が起源の場合に使用する。
藩(はん)
江戸時代に大名が統治した領域。藩名は複数の呼称がある場合は統一した。藩庁が一時期移転していた場合は併記するか長くあった場所を使用した。
平安時代(へいあんじだい)
西暦での794年から1185年。
付近(ふきん)
地名の範囲が限定できない場合に使用する。
史(ふひと)
姓(カバネ)。
本貫(ほんがん)
一族の本拠地、発祥地の地名。
本拠(ほんきょ)
集住地域。稀少姓の場合は電話帳での登録が5件以上同地名にある場合を基準とする。
本姓(ほんせい)
「現在の名字(姓氏)を称する前の姓氏」という意味で使用する。
真人(まひと)
姓(カバネ)。八色の姓で第一位。
造(みやつこ)
姓(カバネ)。
連(むらじ)
姓(カバネ)。八色の姓で第七位。
室町時代(むろまちじだい)
西暦での1336年から1573年。
明治新姓(めいじしんせい)
1870年に姓氏の公称を許可、1875年に名字(姓氏)の使用を義務化。沖縄県では1880年に戸籍を作成。
屋敷(やしき)
建造物の家から。門割制度での小規模な門の呼称でもある。門割制度では屋敷の規模が大きくなると門となる場合もあった。
弥生時代(やよいじだい)
西暦での紀元前3世紀から起源後3世紀。
琉球王国時代(りゅうきゅうおうこくじだい)
西暦での1429年から1879年。
琉球形(りゅうきゅうけい)
異形の中での沖縄県における語形。
レベル(れべる)
2002年の電話帳にもとづく推定人口から七つに分類。2002年としたのはそれより古いものは登録数が多いのに対して抜けている地域や誤字が多いことによる。レベル1は9人以下、レベル2は10人から49人、レベル3は50人から499人、レベル4は500人から1,999人、レベル5は2,000人から19,999人、レベル6は20,000人から199,999人、レベル7は200,000人以上。