イ 【井】レベル5
約3,100人
日本姓氏語源辞典
①地形。水を汲む場所から。熊本県阿蘇郡南小国町満願寺では1596年から1615年(慶長年間)に愛知県東部(旧:三河国)から来住したと伝える。同地では阿蘇氏の後裔が称したとの伝もあり。阿蘇参照。長崎県対馬市厳原町桟原が藩庁の対馬府中藩士として1870年に記録あり。滋賀県米原市醒井は奈良時代に記録のある地名。同地に分布あり。群馬県安中市岩井は平安時代に「石井」の表記で記録のある地名。同地に分布あり。鹿児島県の奄美群島の一字姓。発音はワカシ。ワカシは水を「湧かせる」の意。鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木に分布あり。
※鹿児島県大島郡徳之島町井之川発祥。江戸時代に記録のある地名。井之川の「井」を使用。同地に同時代にあった。
※鹿児島県大島郡瀬戸内町油井は江戸時代に記録のある地名。同地で1879年に記録あり。
※合略。井上の略。島根県東部(旧:出雲国)での伝承。伝承からの推定では平安時代末期。井上参照。
※静岡県浜松市浜名区引佐町井伊谷発祥。戦国時代に記録のある地名。島根県西部(旧:石見国)で伝承あり。
②シナ(中国)系。長野県千曲市で2019年10月21日に帰化の記録あり。日本音はセイ、シナ音はジン。