フルヤ 【古家】レベル5
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日本姓氏語源辞典
大阪府、兵庫県、熊本県。フルイエも含む分布。コイエ、コウケ、コカ、コゲ、コヤ、フルエ、フルケは稀少。
①事物。古い家から。大阪府岸和田市では大阪府阪南市桑畑で858年(天安2年)から続くとの伝により大阪府岸和田市岸城町が藩庁の岸和田藩主の岡部氏から江戸時代に「古い家」との意味で賜ったと伝える。大阪府堺市堺区少林寺町西では江戸時代に「古い家」との意味で称したとの伝あり。兵庫県丹波市山南町山本では草分けの住民が「古い家」との意味で称したと伝える。時代不詳。京都府京都市右京区京北上弓削町では草分けと伝える。鳥取県西伯郡大山町下市では香川県坂出市の王越町の出で「古い家」との意味で称したとする伝承あり。称した時代は不詳。熊本県山鹿市菊鹿町矢谷に江戸時代にあった。同地では熊本県の阿蘇から来住したと伝える。神奈川県平塚市平塚では平安時代末期から続くとの伝あり。
②事物。降矢の異形。山梨県上野原市上野原では平安時代・鎌倉時代の武将である源頼朝の家臣が「振屋」と表記していたと伝える。同地では神奈川県鎌倉市雪ノ下・小町が政庁の鎌倉幕府の滅亡後に山梨県に居住したとの伝もあり。
③久我の異形。古家、久我はコガ。福岡県糸島市では京都府京都市の出の久我姓の分家が称したと伝える。推定では江戸時代。久我参照。