コトウ 【古藤】レベル5
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日本姓氏語源辞典
福岡県、大阪府、島根県。コウドウ、コフジ、フルトウ、フルフジは稀少。
①創賜。古くからいた藤原氏が称する。大阪府高槻市大蔵司では飛鳥時代の政治家である中臣鎌足が669年(天智天皇8年)に藤原姓を称した後に「古藤原」、「古藤」と称したと伝える。古藤原は現存するか不明。中臣参照。藤原参照。新潟県に安土桃山時代、大阪府堺市西区浜寺船尾町西、山形県米沢市丸の内が藩庁の米沢藩士に江戸時代にあった。同藩士は群馬県の藤原に戦国時代に居住していたと伝える。群馬県利根郡みなかみ町藤原は室町時代に記録のある地名。新潟県佐渡市に江戸時代にあった。同地では新潟県南魚沼市の出で藤原氏の後裔と伝える。善隣。福岡県嘉穂郡桂川町土師に分布あり。
②小藤の異形。千葉県野田市中根では岐阜県美濃加茂市で明治新姓時に小藤姓から改姓したと伝える。小藤参照。
③職業。富山県富山市山田若土では安土桃山時代に戦に敗北した神保氏が隠遁するため盲人を装って盲人の官名から「勾当」と称しており、当初は「光藤」と呼称していたと伝える。勾当はコウトウで現存するか不明。光藤の推定での発音はコウトウ。神保参照。光藤参照。