カネモト 【金本】レベル5
約14,700人
日本姓氏語源辞典
広島県、大阪府、兵庫県。カナモトも含む分布。キンモトは稀少。
①コリア(朝鮮・韓国)系。推定での比率は約70%。創賜。金に「本」を追加。京都府京都市左京区で1953年9月24日に帰化の記録あり。本姓は金。金参照。東京都新宿区で1952年4月28日に帰化の記録あり。本姓の記載なし。帰化の初出。
②事物。鍛冶屋が金属の「金」を使用。広島県尾道市の生口島では鍛冶屋が称したと伝える。時代不詳。岡山県津山市京町で1865年から1868年(慶応年間)に記録あり。北海道空知郡南幌町では富山県の出と伝える。推定では1900年頃の来住。富山県魚津市新金屋は通称地名から1969年に成立した地名。同地に分布あり。富山県砺波市庄川町金屋は1913年に金屋岩黒から改称した地名。同地に分布あり。千葉県野田市目吹で1728年(享保13年)、埼玉県白岡市高岩で1829年(文政12年)に記録あり。宮城県登米市登米町寺池に江戸時代にあった。香川県東かがわ市引田では金元屋の屋号を使用していたと伝える。推定では江戸時代の屋号による明治新姓。
③広島県尾道市瀬戸田町福田の小字の金本から発祥。同地付近に分布あり。
④福岡県うきは市吉井町新治の小字の金本から発祥。江戸時代に記録のある地名。地名はカナモト。福岡県飯塚市西町では「金本左近」と称していた高知県を平安時代・鎌倉時代・室町時代に根拠地とした長宗我部氏の家臣が山口県大島郡周防大島町から来住して染色業に従事していたと伝える。福岡県直方市で1891年に記録あり。
⑤金元の異形。福井県坂井市丸岡町女形谷では農業に従事していたと伝える。推定では江戸時代。