ヒラカワ 【平川】レベル6
約51,900人
日本姓氏語源辞典
福岡県、熊本県、千葉県。続いて東京都、広島県、神奈川県、大分県、大阪府、北海道、佐賀県。ヘガワは稀少。
①地形。川から。ヒラが「傾斜地」を意味する例あり。滋賀県野洲市付近(旧:平川)からと伝える。時代、位置不詳。岡山県高梁市備中町平川は経由地。江戸時代に記録のある地名。地名は1336年(建武3年・延元元年)の平川氏の領有によると伝える。鹿児島県肝属郡南大隅町佐多伊座敷に江戸時代にあった門割制度の平川門から。門による明治新姓。鹿児島県ではヒラが「崖」を意味する例あり。善隣。熊本県山鹿市石に分布あり。
②東京都千代田区千代田の平川濠の付近から発祥。同地にあった平河天満宮は1478年(文明10年)の創建と伝える。東京都千代田区平河町は江戸時代に記録のある地名。地名はヒラカワで移転した平河天満宮からと伝える。埼玉県北足立郡伊奈町小針内宿で伝承あり。同地では東京都千代田区千代田の江戸城で室町時代に城主だった太田道灌の後裔で戦国時代に太田姓から改姓したとの伝もあり。太田参照。千葉県千葉市緑区平川町は江戸時代に記録のある地名。地名は「平河」とも表記してヒラカの発音もあった。推定では平川氏の人名から。
③鹿児島県薩摩郡さつま町平川発祥。南北朝時代に記録のある地名。
④沖縄県南城市大城の小字の平川から発祥。琉球王国時代に記録のある地名。琉球音はヒラカー。
⑤平河の異形。秋田県能代市浅内では平河姓からの改姓で山形県鶴岡市の出と伝える。来住の時代は不詳。
⑥和歌山県日高郡日高川町平川発祥。江戸時代に記録のある地名。地名はヒュウガワ。同地に分布あり。
⑦鹿児島県大島郡知名町下平川発祥。江戸時代に記録のある地名。同地に分布あり。
⑧宮崎県小林市南西方の小字の平川から発祥。同地に江戸時代に門割制度の平川門があった。門による明治新姓。
⑨青森県平川市を流れる平川から発祥。青森県南津軽郡田舎館村川部村元に分布あり。
⑩コリア(朝鮮・韓国)系。推定での比率は約1%。朝鮮民主主義人民共和国黄海北道平山郡発祥。平山の日本音はヘイサン、コリア音はピョンサン。平山の「平」を使用。福岡県北九州市門司区で1964年7月4日に帰化の記録あり。本姓は申。申参照。他に潘姓もあり。潘参照。