サカグチ 【坂口】レベル6
約95,000人
日本姓氏語源辞典
大阪府、福岡県、熊本県。続いて鹿児島県、兵庫県、愛知県、和歌山県、長野県、東京都、北海道。
①地形。坂の出入口から。福岡県嘉麻市泉河内では同地と福岡県朝倉市秋月野鳥の境の峠である八丁越の入口に位置する福岡県朝倉市秋月の坂からと伝える。同地では佐々木氏が1572年(元亀3年)に居住して周囲が「坂ノ口」と呼称していたとの伝もあり。坂ノ口は現存するか不明。佐々木参照。長野県上田市真田町長では坂の入口を守った戦功により鎌倉時代・南北朝時代の天皇である後醍醐天皇の皇子の護良親王から賜ったと伝える。岩手県陸前高田市竹駒町赤畑で伝承あり。石川県小松市矢崎町、香川県仲多度郡まんのう町では明治新姓と伝える。江戸時代にあった門割制度の坂口門から。門の位置の例。鹿児島県阿久根市折口、鹿児島県薩摩川内市樋脇町市比野、鹿児島県いちき串木野市大里、鹿児島県鹿児島市本名町、鹿児島県鹿児島市上谷口町、鹿児島県鹿児島市川田町、鹿児島県鹿児島市花尾町、鹿児島県指宿市山川利永、鹿児島県南さつま市金峰町中津野、鹿児島県南さつま市金峰町高橋、鹿児島県南さつま市金峰町宮崎、鹿児島県南さつま市加世田内山田、鹿児島県肝属郡肝付町波見、鹿児島県肝属郡南大隅町根占川北。鹿児島県肝属郡肝付町新富では坂之口門。鹿児島県いちき串木野市上名、鹿児島県いちき串木野市羽島、鹿児島県南九州市川辺町永田では坂口屋敷。門、屋敷による明治新姓。善隣。福岡県嘉麻市大隈町に分布あり。
④熊本県葦北郡芦北町市野瀬の祝坂から発祥。祝坂の「坂」を使用。同地付近に分布あり。
2022年 9月 10日 更新