尾林の由来、語源、分布

オバヤシ 【尾林】^{レベル5
約2,300人}  日本姓氏語源辞典

東京都、栃木県、群馬県。

①地形。尾根と林から。東京都西東京市田無町では草分けと伝える。愛知県北設楽郡東栄町中設楽柿平では愛知県新城市長篠付近で1575年（天正3年）にあった長篠の戦いの後に帰農した武田氏の家臣の後裔とする伝あり。東京都世田谷区奥沢、山口県柳井市、福岡県久留米市篠山町が藩庁の久留米藩士、大分県中津市二ノ丁が藩庁の中津藩士に江戸時代にあった。久留米藩士は河原林姓から改姓したと伝える。伝承からの推定では安土桃山時代。河原林カワラバヤシ参照。

②地形。栃木県栃木市岩舟町和泉に江戸時代にあった。同地では宴の際に梅の木にいたウグイスを射止めて「首尾よく梅林のウグイスを射止めた」との意味で戦国時代の武将である北条氏康から「尾」と「林」の字を賜ったと伝える。

③和歌山県東牟婁郡那智勝浦町小阪の小字の尾林から発祥。同地付近に分布あり。