アオキ 【青木】レベル7
約313,300人
日本姓氏語源辞典
神奈川県、東京都、埼玉県。続いて愛知県、静岡県、長野県、千葉県、大阪府、群馬県、茨城県。
①事物。青い木から。神奈川県足柄下郡真鶴町では青々とした木で平安時代・鎌倉時代の武将の源頼朝を匿って賜ったと伝える。長野県上伊那郡中川村大草、静岡県熱海市初島、岩手県奥州市水沢大鐘町では明治新姓と伝える。沖縄県沖縄市諸見里では屋敷のガジュマルの木から称したのではないかとの伝あり。推定では琉球王国時代。宮崎県小林市真方に江戸時代にあった門割制度の青木門から。門による明治新姓。
※栃木県那須塩原市青木は経由地。青木氏の開発により1899年に成立した地名。
※埼玉県飯能市青木は経由地。江戸時代に記録のある地名。地名は青木氏の居住によると伝える。大阪府豊中市蛍池中町が藩庁の麻田藩主に江戸時代にあった。同藩主に埼玉県飯能市青木からとの伝あり。
※鳥取県米子市青木は江戸時代に記録のある地名。地名は青木氏の居住によるとの伝あり。伝承からの推定では戦国時代の居住。
②埼玉県川口市青木・上青木・中青木発祥。鎌倉時代に記録のある地名。同地に分布あり。
④山梨県韮崎市清哲町青木発祥。戦国時代に記録のある地名。東京都千代田区千代田が政庁の江戸幕府の幕臣に江戸時代にあった。同幕臣に伝承あり。
⑤滋賀県湖南市石部付近(旧:青木荘)から発祥。南北朝時代に記録のある地名。
⑩福島県河沼郡会津坂下町青木発祥。江戸時代に記録のある地名。福島県会津若松市追手町が藩庁の会津藩士、岩手県盛岡市内丸が藩庁の盛岡藩士に江戸時代にあった。同藩士に伝承あり。
⑪長野県長野市青木島町青木島発祥。江戸時代に記録のある地名。長野県長野市稲里町中氷鉋での伝承。長野県大町市平青木から室町時代に仁科氏が来住した土地と伝える。仁科参照。
⑬和歌山県有田郡湯浅町青木発祥。江戸時代に記録のある地名。同地に分布あり。
⑭熊本県玉名市青木発祥。江戸時代に記録のある地名。熊本県玉名郡和水町での伝承。
⑮鹿児島県出水市野田町上名の小字の青木原から発祥。同地に江戸時代に門割制度の青木門があった。門による明治新姓。
⑯事物。滋賀県米原市能登瀬の山津照神社の境内にある青木神社から。岐阜県岐阜市日置江での伝承。同社付近を地名としても呼称したとの伝もあり。山津照神社は奈良時代の創建と伝える。
⑰コリア(朝鮮・韓国)系。複数の起源の全体における推定での比率は1%以下。碧木の異形。和歌山県紀の川市(旧:那賀郡粉河町)で1961年4月6日に帰化の記録あり。「碧木」ともあり。本姓は李。李参照。
⑱コリア(朝鮮・韓国)系。大韓民国忠清北道清州市発祥。清州の日本音はセイシュウ、コリア音はチョンジュ。同地が本貫の清州楊氏が清州の清が含む「青」と楊が含む「木」から創氏改名時に創氏した。静岡県静岡市で1962年6月14日に帰化の記録あり。本姓は楊。楊参照。
⑲コリア(朝鮮・韓国)系。大韓民国慶尚北道青松郡発祥。青松の「青」、松が含む「木」を使用。青松の日本音はセイショウ、コリア音はチョンソン。岩手県宮古市で1964年6月9日に帰化の記録あり。本姓は沈。沈参照。
⑳善隣。愛知県豊橋市今橋町が藩庁の三河吉田藩で江戸時代に困窮者の管理者にあった。
※愛知県豊橋市前芝町青木は江戸時代に「青木新田」と呼称した地名。地名は青木氏の人名からと伝える。同地に分布あり。
※愛知県一宮市丹陽町重吉を流れる青木川の付近から発祥。同地にあった重吉城で戦国時代に城主だった尾藤氏の後裔が称して後に桑山姓に改姓したと伝える。尾藤参照。桑山参照。
※岐阜県下呂市萩原町山之口に分布あり。同地の小字に青木平が存在。