右近の由来、語源、分布

ウコン 【右近】^{レベル5
約2,400人}  日本姓氏語源辞典

佐賀県、北海道、東京都。

①職業。右近衛府の官人から。京都府京都市上京区西上之町付近に平安京の右近衛府が平安時代にあった。佐賀県佐賀市嘉瀬町大字十五では農業に従事していたと伝える。推定では江戸時代。平安時代の学者・政治家の菅原道真が福岡県太宰府市の大宰府に901年（昌泰4年）に左遷となった際に同行して京都府京都市から九州地方に来住したとの伝あり。佐賀県小城市小城町が藩庁の小城藩士に江戸時代にあった。

②事物。富山県滑川市大窪では新潟県佐渡市に1221年（承久3年）に配流となった鎌倉時代の天皇である順徳天皇の従者が建立した右近堂からと伝える。

③個人名。福井県南条郡南越前町河野にある浄土真宗の金相寺を1471年（文明3年）に創建した八幡神社の別当だった松川右近から。同地で1680年（延宝8年）に称したと伝える。同寺の山号も右近山。松川マツカワ参照。