錦の由来、語源、分布

ニシキ 【錦】^{レベル4
約1,700人}  日本姓氏語源辞典

大阪府、三重県、兵庫県。

①合略。錦織の略。滋賀県大津市で855年（斉衡2年）に記録あり。錦織ニシコオリ参照。三重県桑名市吉之丸、群馬県桐生市新里町山上に江戸時代にあった。

※滋賀県長浜市錦織町は平安時代に記録のある地名。地名はニシコオリ。同地に分布あり。

※三重県度会郡大紀町錦は平安時代に「二色」の表記で記録のある地名。

②事物。錦から。鹿児島県姶良市蒲生町上久徳に江戸時代にあった門割制度の錦門から。門による明治新姓。鹿児島県の奄美群島の一字姓。鹿児島県大島郡宇検村湯湾に分布あり。

※滋賀県で778年（宝亀9年）に錦村主の氏姓の記録あり。

※百済系。平安時代に錦宿禰の氏姓があった。位置不詳。

③コリア（朝鮮・韓国）系。推定での比率は1%以下。事物。羅の類語である「錦」を使用。福岡県久留米市で1991年7月17日に帰化の記録あり。本姓は羅。羅ラ参照。