イノ 【猪野】レベル5
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日本姓氏語源辞典
①地形。野から。井に「猪」を使用する例あり。千葉県安房郡鋸南町上佐久間では草分けで農業に従事していたと伝える。推定では江戸時代。千葉県東金市上布田、埼玉県深谷市下手計、埼玉県深谷市岡部が藩庁の岡部藩士に江戸時代にあった。埼玉県秩父郡小鹿野町飯田では1573年から1592年(天正年間)に称したと伝える。福井県大野市下郷では同地に隣接する福井県大野市猪島で江戸時代に庄屋だったと伝える。猪島はイノシマで鎌倉時代に「井島」の表記で記録のある地名。
②高知県香美市香北町猪野々発祥。安土桃山時代に「いのゝ」の表記で記録のある地名。同地に分布あり。
③静岡県浜松市浜名区三ヶ日町下尾奈付近(旧:猪鼻)から発祥。平安時代に記録のある地名。地名はイノハナ。大分県日田市中津江村合瀬に江戸時代にあった。同地では平安時代の武将である猪早太の後裔と伝える。猪早太はイ・ノ・ハヤタ。 広島県山県郡安芸太田町では同地の猪氏が分出した際に「野」を追加していたと伝える。推定では江戸時代。
④大分県日田市中津江村合瀬の小字の猪野から発祥。同地では滋賀県の猪鼻からとの伝もあり。猪鼻はイノハナ。滋賀県甲賀市土山町猪鼻は江戸時代に記録のある地名。
⑤和歌山県日高郡みなべ町芝の小字の猪野から発祥。同地付近に分布あり。
2023年 12月 26日 更新